ニュース中心に好きなだけ突っ込んでみるる


by majilife

誰かに守ってもらうという事は如何に恐ろしい事か

有名で大きな企業なら、それだけで安心してしまうという悪い癖がある。

第3者の機関等でちゃんと評価されているか等を調べなくては、ある程度の安心を得る事は出来ない。

やっとここにメスが入ったか……、大手に手入れする事で、業界全体に睨みを利かせようという事だな。

「食べてやせる」根拠なし サッポロ製薬を業務停止 | Excite エキサイト : ニュース
 食事制限なしにダイエットできるなどの宣伝内容に合理的な根拠がないとして経済産業省は1日までに、特定商取引法違反(虚偽・誇大広告など)で通信販売業者、サッポロ製薬(札幌市)に3カ月の業務停止命令を出した。
 経産省によると、サッポロ製薬は昨年11月末、全国の新聞に自社が扱う黒酢を使った健康食品「奥様美容で酢BT」の折り込みチラシ約500万枚を入れ、有名女優らを使って「毎日きちんと食べてももう太らない」「キレイにやせて、カラダ元気」などと宣伝した。
 経産省が、同社に宣伝内容の根拠や裏付け資料を示すよう求めたところ、十分な回答がなかったため、特定商取引法違反に当たると判断した。

この問題に関して、色んな意見が出て来るだろう。

最も簡単で、脳みそを使わずに済む対応策は

「健康食品は買わない、関わらない。」

という事だ。

だが、これで問題を解決出来るかというと、コレは無理。

困った事に、加工食品という意味では、全ての食品が「健康食品」と同等の存在だ。

元々が、栄養や健康をないがしろにして、単純で分かりやすい味とコストダウンに邁進した加工食品があって、もちろん原材料の質も落ちて行くという事で問題が発生した。

それに対する暫定的対応策として出て来たのが「健康食品」だ。

つまり、「不健康な加工食品」に対応する食品が「健康食品」なのだ。

まあ、ミネラルウォーターを買いあさったり、浄水器を買うのと同じだ。

需要があるから供給があるのであって、悪徳な健康食品を撲滅するには、健康食品を買わなければ良いという意見がこのあたりで出て来るだろう。

しかし、身の回りの不健康な加工食品から身を守るのは待った無しの問題だ。

間違えてはイケナイ。

間違った健康食品を選んではイケナイという事であって、全てを拒否するのなら、全ての加工食品を否定して、畑を耕すという話になる。

さて、では、間違った健康食品を選ばないようにする為には、どうすれば良いのか?

残念ながら、日本は消費者を保護しようとして間違った方法をとっている。

健康食品に関して、本当に意味のある栄養成分が入っていても、その成分の意味を説明する事が禁じられている。

これで消費者を保護しているというのは奇妙な話だ。

こうした規制が何を生み出したかというと、いかにしてその規制にひっかからないような表現で、消費者を勘違いさせるかというテクニックの成長を促しただけだ。

例えば、

「体脂肪が減る」

は違反だが、

「体脂肪が気になる方に」

はOKだとか、そういう事なのだ。

これでは内容で勝負する事が出来ない。

この規制が、どんな保護を狙ったかは分かる。

野放しにすれば、全くの嘘を効能として書き連ねて売る馬鹿が出て来る。

馬鹿が出てから取り締まるのは想像しただけでウンザリする。

しかし、だからと言って、一切書くなという事にすれば問題はもっと不透明になる。

本当に意味のある健康食品だって存在するのに、その差を分かるように語る事が許されないという事が、どれだけ消費者にとって損になるかが分かっているのだろうか?

行き過ぎた消費者保護によって、良い製品の良いところが分からないだけでなく、実は、悪い製品の悪いところも分からなくなってしまう。

言い回しさえウマければ、劣悪な製品でも売れるという事だ。

こうした極端な消費者保護が行われる背景には「消費者は馬鹿だから理解出来ないだろう」という前提がある。

つまり、過保護な親が、先回りして、ありとあらゆる障害を排除してしまうような状況なのだ。

過保護な親に育てられて世間を知らない子供のままで大きくなると、親の目が届かない状況が発生した時に何が起きるだろうか?

子供は何が起きているのか分からない。

何が起きているのか分からないから、危険な状況にあっても、逃げようともしない。

「魚を食わせるよりも、魚の釣り方を教えなさい」というのは、そういう事なのだ。

では、どうするべきか。

私が健康食品を判断する場合には、アメリカでの製品説明を調べる。

アメリカでは製品の説明を詳細にする事が認められているので、日本では知る事の出来ない情報が手に入る。

そういう面倒な事をしないと、日本国内の情報だけではマトモな製品かどうか判断する事が出来ない。

アメリカでは、ちゃんと根拠があるなら書いても良い事になっている。

書かれた内容が嘘だった場合は、嘘だって事が罪になるから、そうそう嘘を書くワケが無い。

そういうバランスの取り方が日本とは違う。

消費者が何も考えなくて済む様な、過剰な消費者保護のあり方は危険だというのが私の意見だ。

もちろん、情報には嘘や間違いが含まれる場合もあるから、全てを鵜呑みには出来ない。

だが、情報を遮断されていては、本当の情報までも入って来ない事になり、必要とするモノを選択する事が出来なくなってしまう。

今回は、ハッキリと違法表現(毎日きちんと食べてももう太らない」「キレイにやせて、カラダ元気」)をしているから分かりやすいのだが、曖昧表現にも気をつけて頂きたい。

また、良い製品を扱っているにも関わらず、真面目にその製品の特徴を伝える事が出来なくて困っている会社もある。

そして、そうした真面目な製品に出会う機会を、知らず知らずのうちに奪われている消費者も居るという事だ。

残念な事だと思う。
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by majilife | 2005-04-02 03:38 | 怠れば全身バカになる