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by majilife

リアル・スーパーマンは人々に希望を与え続ける

単なる映画スターの死去と捉えるのは勿体ない方の訃報。

C・リーブ氏死去 「スーパーマン」主演俳優
 【ニューヨーク11日共同】人気映画「スーパーマン」に出演し、その後、落馬事故で首から下が不自由になった米国の俳優クリストファー・リーブ氏が10日、心不全のためニューヨーク州の病院で死去した。52歳。
 95年5月、バージニア州で落馬して脊髄(せきずい)を傷めて首から下が不随となったが、病院や自宅で懸命にリハビリを続け、2002年には手や足の指先を少しだけ動かせるまでに回復していた。


脊髄を痛めて首から下が不随となってからの彼の働きが、どれほど大きなものだったかを伝えるニュースが少ないように思える。

不幸な出来事に屈してしまうのは簡単だ。はっきり言って脊髄を痛めた時の彼は「落ち目の俳優」だった。良い俳優だったのだが、スーパーマンの印象が強過ぎて、他の役に使ってもらえない状態だった。演技の実力ではなくイメージ戦略で失敗した悲しいヒーローだった。

そのまま不幸な境遇に打ちのめされていたら、私達はもっと早く彼の訃報を聞く事になっただろう……自殺という形で……。

本当に自殺を考えたときもあったと言うが、彼はその絶望に屈するよりも立ち向かう方を選んだ。

それまでマイナスに働いていたスーパーマンのイメージを最大限プラスに使った、いや、この時を境に、彼は台本の中から飛び出して、本物のスーパーマンになったのだ。

空を飛ぶどころか、自分の指一本動かす事の出来ないスーパーマンは、脊髄損傷の研究を進めるシンボルとなり、そのイメージを最大に活用して、多くの患者に希望を与える事になった。

脊髄損傷の治療を研究する団体のテレビコマーシャルで、もちろん合成映像だが「いつか来る未来」として、彼が自分で歩くというものがあった。

今、歩く事の出来ない自分が、歩く自分を演じる事の切なさを想像してみてくれ。

その上、そのパロディ映像を流すトーク番組に明るく出演した。もちろん事前に相談もあって、承諾もしたのだろうが、自分が自殺しようとまで思った出来事を、パロディにしてまでも明るく前向きに医療の発展へと繋げようとする意志……、

スーパーマンそのものだ。彼こそがリアル・スーパーマンだ。


最近では医療の発達とリハビリの御陰で、指が少し動くほどに回復して来ていたという。

彼の身体を使って得られた膨大なデータは、これから先、多くの人に役立つものだ。映画のスーパーマンも多くの命を救ったけど、現実の世界でも彼は多くの人を救うだろう。

心配なのは、ここでも彼のイメージが巨大過ぎて、彼亡き後、この方面の研究団体の動きが鈍くなりはしないかという事だ。

リアル・スーパーマンが今願う事は、この動きを止めない事だろう。

その意味では、死後もシンボルとして彼は働き続ける事になるのだろう。
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by majilife | 2004-10-12 17:27 | 俺の側で愛を叫べ